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NIJIの夢

NIJIの夢

機上の人


8月19日(月) 機上の人

朝一番の特急に乗り、乗換駅で次の特急に乗り継いで、成田空港には集合時間である10:45の30分前に着いた。
ロビーで待っていても時間の無駄なので、ツアー会社のカウンターに行って手続きをした。

出国と入国の説明を受けた後、出国の手続きやセーフティーチェックを受けて出発ロビーに入った。
出発ロビーで、ツアー会社のワッペンとバッジの色が同じ人たちを何人も見かけたが、多分、同じツアーに参加する人たちなのだろう。
しかし、ツアーメンバーとは釜山空港で顔を合わせる事になる。

海外には何回となく出ているが、成田空港は来る度に違った顔を見せる。
よって、加齢も手伝って ”慣れる”という事が出来ないのだ。(^-^)

12:45発のKE716便、釜山行きがNIJIの乗る飛行機である。
このゲートを潜ると「イ・サン」と「トンイ」の国、大韓民国(正しくは朝鮮半島)は目の前である。

電光掲示板

飛行機は予定通り12:45分に離陸を始めた。
これから2時間余りの空の旅である。

離陸すると程なく入国カードが配られた。
以前は面倒臭いのも手伝って旅行会社に任せていたが、頼むとなれば料金が発生する。
自分で書いた方が安くて済む。(^^)v

カードを書き始めてから程なく機内食が配られた。
出発前の日記にも書いたが、海外旅行の楽しみの1つに機内食がある。
いや、機内食の時に飲むアルコールの事である。
日記には赤ワインとマッコリを飲むと書いた。

なので、先ずは「Red wine please!」
しかし、この飛行機は赤ワインを置いていなかった。
仕方ないので、「Makgoli please!」
しかし、マッコリも無いと言うのだ。(*_*)
「ウイスキーなら有ります」と言うので、オンザロックにしてもらった。

機内食とウイスキーを狭いテーブルに置いて、悪い目を凝らしながら入国カードを書いていた。
その時、誰かがNIJI向けのピンポイントライトを点けてくれた。
と、その次の瞬間、「Beer please!and Peanuts」という男性の声が左隣から聞こえた。
NIJIは31列のCという座席番号なので通路側にあたり、窓側のA席に座っているのは中年の韓国人女性である。
どうやら、ライトを点けてくれたのも声の主も、B席に座っていた男性のようである。

思わず、「ビールが有ったのか…」と小さな声を漏らしてしまった。
そして、時間を空けずに「韓国には何回も来られているんですか?」というNIJIの言葉から、彼との機内会話が始まった。

機内にいる1時間余り、彼から韓国の習慣や風習、美味しい食べ物やお酒の飲み方などを教わった。
その中の1つを紹介しておきましょう。
「バクダン」⇒多分、「爆弾」だと思われる。
焼酎をビールで割って飲むのだそうだ。
割合は人によって違うが【焼酎2:ビール8】か、
【焼酎3:ビール7】が一般的だそうである。

韓国について詳しいので、仕事を尋ねてみた。
K県に本社を置く「*C*I*O*」と言う会社の購買本部・購買技術課の課長職にある。
出世しそうな名前で【山〇〇男さん】と言う。
詳しい事は口止めされているので言えないが、韓国に資材の買い付けに来ていると言っていた。
その関係上、年に何回も行き来しているらしい。
NIJIが持っている旅程表のように、彼もまた仕事のスケジュール表を持っていたので見せてもらった。

「この航空会社のピーナッツは美味しいんですよ」と言って、追加のビールとピーナッツをオーダーした。
そして、今夜は仕事相手の会社の歓迎会があり「飲まされるんですよ」と言って、運ばれて来た2本目のビールの半分もNIJIJに渡してくれた。
結局、ビールとウイスキーを飲んだ事になる。
因みに、復路はビールだけにした。(^◇^)

企業戦士とでも言うのだろうか。
仕事をこなした上で余暇を満喫している。
韓国語も話せば英語も話す。
「観光旅行ですか? 羨ましいですね」と彼は言ったが、NIJIは企業戦士として海外に飛び出し、活躍している彼の方が数倍も羨ましいと思った。

1時間余りの対話の中で、彼の知り得る韓国情報を提供してくれた。
NIJIのような見知らぬ人への対応も、一流の企業戦士を思わせる好青年であった。
年齢の如何を問わず、何かの目的に向かって全力疾走する人を、NIJIは「青年」と呼ぶ。

3泊4日の旅が楽しくなるような出来事であった。
NIJIは彼のことを「機上の人」と呼んでいる。
山〇〇男さん、ありがとうございました。m(__)m

こうして、貴重な韓国情報を入手して14:55、大韓航空機は釜山空港に降り立った。
取りあえず、当座の軍資金として3万円をウオンに換えた。
書類も何も書く必要はない。
お金を渡せば手続きは銀行でやるし、レートや両替内容の明細書も渡してくれる。

KEBの両替所

銀行の左隣には日本でも見慣れたコンビニがある。
街中に溢れるハングル文字は気になるが、そんな中でも何となくホッとする瞬間である。

7-11


続いて PIFF広場&チャガルチ市場 にお進みください。



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